スタヂオ ダ ルチザン SD-001 ・ ウエアハウス 1002 左綾デニム タテ落ち比較!

03/10/16


 

マニアへの道
このタイトルに合うようなマニアックなレポートをこれまでしていないので、
今回はちょっとマニアっぽく僕の所有する2本の左綾デニムの比較なんぞをしてみようかと思う。
まずは、左綾デニムのタテ落ちを知るための必要最低限の用語説明から。

タテ落ち
ジーンズを穿き込んだときに生地表面に表われるタテ筋のこと。均一な糸をひけなかった時代に作られたヴィンテージ・ジーンズ
の再評価と共にジーンズの味として認められるようになった。タテ落ちするジーンズは、穿き込まない状態でも生地表面を
見るとタテ筋が見える。また、生地の構造上、左綾の方が右綾よりタテ筋は出やすい。
綾織
デニムのように生地表面に綾目が斜めに現われる生地のことを綾織り物と呼ぶ。綾目は斜文線、または綾線とも呼ぶ。
デニムではインディゴ染料で染められたタテ糸が表面に表われ、ヌキ糸とも呼ばれる白糸が裏面に出る。
デニム以外にもチノーズなどのカジュアルウエアに使われるツイルなど綾織り物の種類は多い。
左綾デニム
右綾とは逆に左上がりに走るデニム地。一般的な綾織り物は左綾が多く正綾とも呼ばれる。
右綾のざっくり感に較べ生地表面がフラットでソフトである。
左綾デニムの登場は、リーが1944年頃に44インチ幅のツイル織機でデニムを織ったのがはじめてともいわれている。
撚り
S撚り/Z撚り
糸は繊維を整え補足引き伸ばしながら撚りをかけることにより作られる。この撚り方向には右と左があり、右撚りをS撚り
左撚りをZ撚りと呼ぶ。この糸の撚りはS撚りが主流であり、綾織の方向と密接に関係してくる。S撚りの糸で右綾に織ると
糸の撚りが戻る方向と綾目の方向が逆になるため綾崩れをおこし、生地表面がざっくりとした風合いになる。
反対に左綾の場合は、綾目と糸の撚りの戻りが同一方向になるため綾目が締まりきれいに整う事になる。
これが左綾がタテ落ちしやすいという理由のひとつでもある。

とりあえずこの辺を踏まえておけば何故左綾デニムは激しいタテ落ちを見せるのかが分かっていただけるかと思う。

それでは実際にダルチの左綾とウエアハウスの左綾の違いを見てみましょう。

 

さぁ どっちがどっちだかわかりますか?
これだけでわかればあなたもなかなかのマニアっぷりです。
色合いでわかっちゃいますかね?

 

これだけではよくわからないと思うので

ドドーンとアップで!

 

どーんっ! ドーンッ!
スタヂオ ダ ルチザン SD-001 ウエアハウス 1002


穿き込み期間はどちらもほとんど同じくらいの8ヶ月前後といったところです。
どちらにも共通して言えることといえば、色落ちが早い・激しいタテ落ち。これぞ左綾デニムの醍醐味です。

よーーっく見比べてみると違いがわかってくると思います。どうですか?違いがわかりましたか?

答えはタテ落ちした白い糸の長さ

左の画像ダルチは、画像の上から下までほぼ一直線のタテ落ちが無数に入ってるという感じです。
それに対してウエアの方は、約1〜2cmの長さのタテ落ちがランダムに無数に入っている感じ。

この違いは実物を観察してみるともっと明らかにわかります。このタテ落ちを見たまんま例えるなら

ウエアは大雨 ダルチはタテジマ模様

そんな感じです。

左綾デニム タテ落ち比較!なんて大袈裟なタイトルを付けてみたものの
フタを開けてみれば、この程度のレポートでした・・・(笑)

ご満足頂けない方も多々いらっしゃるかと思いますが、まぁ今回はこの辺にしといてやって下さい。
次回はよりマニアックなレポートでも考えてみますから。

End

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