超マニアックジーンズ辞典 | ○○○○ | レポートトップへ戻る メニューへ戻る |
マニアック用語集、つまり辞書です。自分のための辞書って感じです。よかったら参考にしてみてください。
索引 | ||||||||||
あ | い | う | え | お | ○ | は | ひ | ふ | へ | ほ |
か | き | く | け | こ | ま | み | む | め | も | |
さ | し | す | せ | そ | や | ゆ | よ | |||
た | ち | つ | て | と | ら | り | る | れ | ろ | |
な | に | ぬ | ね | の | わ | を | ん |
あ | |
綾織 デニムのように生地表面に綾目が斜めに現われる生地のことを綾織り物と呼ぶ。 綾目は斜文線、または綾線とも呼ぶ。デニムではインディゴ染料で染められたタテ糸が表面に表われ、 ヌキ糸とも呼ばれる白糸が裏面に出る。デニム以外にもチノーズなどのカジュアルウエアに使われる ツイルなど綾織り物の種類は多い。 |
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アタリ ジーンズの場合、こすれて白くなった部分、または白くこすれた部分と濃く残った部分のコントラストをいう。 繊維業界から古着業界まで幅広く使われている。 |
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い | |
インターロック 両耳付きの割縫い、片耳付きの割縫い、そして耳なしの割縫いの次に生まれた縫製仕様。生地を合わせ縫いし生地端を割らずに かがり縫いする方法で、広幅デニムの普及と共に大量生産を可能にした縫製方法。 |
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インディゴ ピュア・インディゴ/天然インディゴ デニム生地のタテ糸を青く染める染料のこと。元々は藍から取られる天然染料だったが、 天然インディゴにはインディゴ成分以外に不純物を多く含んでいるため、1878年にドイツで 合成インディゴが発明された。1897年には工業化による生産が開始されており、20世紀に 入ると天然染料の使用は消滅したといわれる。また合成インディゴは不純物を含む天然 インディゴと違い、100%インディゴ成分で作られることからピュア・インディゴと呼ばれる。 |
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お | |
オーバーオール ジーンズのこと。リーバイスは'50年代中期まで正式にはこう呼んでいた。 |
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オーバーダイ 中古加工法の一種。意との時点ではなく製品になってからインディゴブルー以外の染料で上染めすること。汗やオイルで汚れた感じを出す時に有効。 |
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オフセットセンターループ ヒップライン中央のダブルステッチ縫製部を避けてつけられた最後部のベルトループのこと。 ベルトループ下部が斜めにオフセットされているタイプと上下ともにオフセットされたタイプが存在する。 生地が重なり厚地になった部分を避けて縫製することで生産効率化を目指した仕様とも言われる。 縫製技術の発達により現在では、ヴィンテージ・タイプ以外のジーンズでは見ることのできない仕様。 |
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オープンシーム 耳の無い生地端をかがり縫いしてから割縫いをしたシーム部分のこと。これは広幅デニムの普及に伴い生まれた仕様で 脇割り縫いとも呼ばれる。厳密に言えば両耳、片耳も割縫いであるが、耳つきか耳なしかを区別するために使われる事が多い。 |
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織りネーム/インサイドネーム タブとは別にジーンズの内側に縫い付けられる布製ラベルのこと。ブランド名の他にサイズ、防縮加工が施された デニムであることなどの情報が縫い込まれることもある。 |
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オンス デニム生地の厚さを表す単位。1平方ヤードあたりの重さを基準として厚さを表している。 ちなみに1オンスは28.3グラム。14オンスがレギュラーオンスとされている。 |
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か | |
隠しリベット バックポケットを補強したリベットは強度の点では最適なディテールだが、車や馬の鞍などを傷つけるというデメリットもあった。 そこで各社が、そのデメリットを解消するための開発をしていくことになる。隠しリベットは1934年頃にリーバイスが出ないように 打ち込むという方法で、生地裏側を見るとリベットがあることが分かる。コーンシールド・リベットとも呼ばれる。 リーバイス・ジーンズでは1967年まで採用され、以降バータック補強へと変更された。 |
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かせ染め 古くから行われてきた染色方法で、浴槽の中に糸の束を浸して染める方法。 糸の芯まで深く染まるため、日本ではカスリの藍染に使われてきた。 |
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方耳 44インチ幅のツイル用織機でデニムを織布したことにより生まれたディテール。デニム幅が広がった分、3本の身頃が 型どりできるようになり生地中央の身頃と生地幅の身頃を合わせて割り縫いすることで片耳仕様となる。 リーのヴィンテージによく見られる仕様で、リーでは1944年頃に登場した。 |
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カバードボタン 現在、主流をなす中央に穴のないキャップ付きボタンのこと。ボタンを打ちつける際に、内部で針が自動的に折れ曲がる 精度が増したことにより、ドーナツボタンに代わって一般的となった。 |
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カーブベルト 人間のウエストはくびれているが、そのくびれに合わせて作られたウエストのパターン技術のこと。メンズ用ジーンズより レディス用ジーンズに使われることが多い。エドウインのロンドンスリムは、カーブベルトの技術開発により、それまでの ジーンズとは一線を画したシルエットとフィットを実現させた。 |
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ガーメントダイ デニム用に糸を染めてから製品化するのではなく、製品化後に染色する手法。製品染めとも呼ぶ。カラージーンズでは生成の糸で 製品化してから各々の色に染色する場合が多い。生成だけでなくブルーデニムを色染めする場合もある。 |
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き | |
ギャランティ リーバイスジーンズのパッチに入った「Every Garment Guaranteed」という文字の事で品質保証を表している。501の場合、’50年代まで入っていた。 また、新品時に同じ文字が入った品質保証カードを「ギャランティチケット」という。 |
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く | |
空紡糸 紡績の大量生産化に根ざした開発により生まれた、空気紡績から生まれる糸のこと。 スライバーをばらした繊維を高速回転するローターの中に入れて、遠心力により糸にする手法。 リング紡績に較べ生産性は遥かに高いが、繊維の配列が悪く外側の撚りは強いが内側の撚りは弱い というデメリットがある。現在アメリカやヨーロッパで生産されるジーンズはこの空紡意図を使用したものが多い。 オープンエンド紡績とも呼ばれる。 |
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クロッチリベット ヴィンテージ・ジーンズに見られる股部分に打ち込まれたリベットのこと。リベットは補強縫製の進化と共に、 使用される箇所が減っていくが、この股リベットもそのひとつ。 |
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け | |
月桂樹ボタン 大戦モデルと呼ばれる第2次世界大戦中に作られたジーンズにつけられているボタン。 月桂樹や星が刻印されていることから、月桂樹ボタン、または月桂樹のワンスターボタン(ひとつ星の場合)などと呼ばれる。 大戦下の物資不足を懸念した統制はジーンズにも大きな影響を及ぼしたが、これは軍衣料と同じボタンを使用することにより 生産効率のアップを目指して取られた措置だとされる。 |
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ケミカルウォッシュ 中古加工法の一種。ストーンウォッシュのような物理的な脱色法ではなく、強力な酸化剤で化学反応させ色落ちを起こす手法。 全体的に白に近いくらい色落ちするのが特徴だ。 |
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原反 裁断される以前の生地のこと。デニムの場合はロール状にして縫製工場に納品される。 生地幅は織布する織機の種類によって異なり、ヴィンテージタイプのジーンズに見られる セルビッジつきのデニムは27インチ前後だが、現在一般に使われている革新織機は60 インチ前後と2倍以上もの広幅で折られている。 |
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こ | |
コアヤーン ポリエステル糸の使用はジーンズの強度を増したが、インディゴとの馴染みの部分では綿糸にはかなわない。 そこで開発されたのがコアヤーン。これは糸の表面に綿糸、芯の部分にポリエステルフィラメントを使用する という画期的な手法。ストーンウォッシュなどの洗い加工の発達が生んだ糸といえる。 |
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コインポケット フロントの右ポケット部に施された小さなポケットのこと。当初は懐中時計を収納するために考案されたためウォッチポケットと 呼ばれていたがkリストウォッチの普及と共にコインポケットと呼び名が変わった。 ジーンズの原型であるリーバイスの501では1890年にウォッチポケット、1905年にバックポケットをふたつにすつろいう 順番で5ポケットスタイルが完成された。リーバイスのホームベース型、開口部の広いリータイプ、 そしてパッチ式を廃したラングラーの内蔵型などブランドによる形状の違いもある。 |
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コットン デニムを織る糸の原材料となる綿のこと。熱帯、亜熱帯に位置する80ヶ国以上で生産されており、 初めて栽培されたのは4000年前のインドとされている。 花が枯れた後にできる実が熟して白いわたが出てくるが、これがコットンボールと呼ばれる綿花。 この綿花から種子を取り除いたモノが原綿として集められ、紡績工場で糸へと加工される。 |
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さ | |
サスペンダーボタン ジーンズのウエスト・フィット技術が未発達だった時代にウエストバンドにつけられていたサスペンダー(ズボン吊り)を 留めるためのボタン。リーバイスでは1922年にはじめてベルトループがつけられたが、サスペンダーボタンが除去されたのは 1937年のこと。その時点でもサスペンダーボタンを別売りで販売するというシステムが取られた。 |
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サドルバック ジーンズの後背部でヒップ部分とダブルステッチで縫製された腰部分の呼び名。これはカウボーイが馬に跨るときに、サドル(鞍)に 当たる部分であることから生まれた名称で、業界では山はぎとも呼ばれる。 |
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サルファー染料/サルファーボトム サルファーは合成インディゴが高価だった時代に代替染料として用いられていた硫化染料のこと。 堅牢度が高く安価であることがメリットとされ、インディゴ染料の下染めとして使用し、インディゴ染めの 回数を少なくするために使われた。この下染めをサルファーボトムと呼ぶ。語源は染料分子中に 硫黄(サルファー)を含むことから来ている。 |
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サンフォライズド 洗うと縮むというデニムの欠点を解消した防縮加工。生地に一定の水分を与え、サンフォライズ加工機により強制的に収縮 させながら安定化させるという手法が取られる。1928年にアメリカのカルエット・ピーボディ社のサンフォード・カルエットが 発明し、サンフォライゼーションと名付けられた。当初は同社のシャツに用いられていたが、全米のコットン素材製造業者から ライセンス契約の申し込みが相次いだという。この防縮加工はジーンズにおいてはジッパーフライの普及にも大いに貢献した。 |
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し | |
シェービング グラインダーに巻きつけたサンドペーパーにより、ジーンズの綾目の山部分を擦り中古感を出す加工。モモやヒップなど穿き込むこと により擦れる部分に一本一本、手作業で施す。ストーンウォッシュの前に開発された加工だが、現在でもモモの付け根にヒゲ状に 表われる中古感を再現するヒゲ加工などで活躍。 |
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ジェルトデニム リーが1925年にワークウエア用として採用したデニム。ライトオンスでありながら糸の打ち込み密度を高めたライトオンスデニムで ワークウエアに要求される動きやすさと丈夫さを実現した。紡績はキャントン・コットン・ミルズ社。 |
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ジッパーフライ ジッパー仕様のジーンズのこと。ジッパーは1891年にシカゴの技術者、ホィトコム・ジャドソンの手によって発明され1900年代初頭に 量産化が行われた。ジーンズにジッパーが採用されたというもっとも古い記録はリーの1926年。噛み合う歯の部分を務歯(むし)、 スライドして開け閉めする部分をスライダーと呼ぶ。スライダーはさらに胴体、柱、引き手により構成されている。 |
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シーム ジーンズの脚のラインのこと。外側のラインをアウトシーム、内側のラインをインサイドシームという。 ちなみに股下の長さはインシームという。 |
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シュリンク・トゥ・フィット 洗って縮むうちに体にフィットしていき、自分だけの体系にあったジーンズができるという501に使われているデニムのこと。洗うとヨコ方向に1〜2インチ、 タテ方向に2〜3インチ縮むので、購入する時には注意する事。 |
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シルエット&フィット 共にジーンズをはいたときの立体感を表現する言葉だが、シルエットはカタチを、フィットははき心地を表す。例えば、脚のラインが 真っ直ぐであることを表すのはシルエットであり、腰周りがゆったりしていることを表現するのはフィットである。 |
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ジンクメッキ 銀色のボタンに施された亜鉛メッキのこと。加工仕上がり後は銀色に輝いているが、空気に触れたり削れたりして くすみやキズが付き味が出てくる。 |
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す | |
スキュー 生地のネジレを防止する整理加工のこと。斜行防止とも呼ばれ、サンフォライズド加工の前段階で処理される。 この加工を施した生地で縫製することにより、シーム(脚)のネジレが防止される。 |
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スクラッチレスリベット リベットを逆打ちし、角の取れた金属面が表に出るようにしたリベット打ちの手法。金属リベットの表面を滑らかにすることで 馬の鞍などを傷つけないように考案されたランブラー・ジーンズ特有の仕様。 |
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ステッチ 縫い目のことだが、ジーンズではブランドを表すバックポケットのデザイン・ステッチのことを主に指す。リーバイスが1873年に ダブル・アーキュエット・ステッチを施したのが始まり。当初はバックポケットを補強する布を留めるための機能的なステッチだったが 補強布が消滅してからもブランドを表す意匠として残る。1942年にダブル・アーキュエット・ステッチが商標登録され、 リーのレイジーS、ラングラーのサイレントWなどの各ブランドに特有のステッチ・デザインが生まれるようになった。 |
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ストレート ジーンズの原型ともなるシルエット。シーム部分がモモからヒザ、スソにかけて直線を描くことから名付けられた。 シルエットの開発により、ヒザからスソにかけてテーパーの付いたストレート・シルエットも出現。このシルエットと 区別するために、完全に直線を描くストレートをパイプドステム型と呼ぶ。 |
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ストーンウォッシュ ジーンズの中古感を追求する事により生まれた加工方法。石とともにジーンズを洗い、石とデニム地が摩擦する事により中古感を 出す。1970年代後半に日本で登場し世界中のジーンズマーケットを席巻した。 |
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スリム スソに向かって細く絞られたシルエットのこと。スリム・ジーンズの概念はヨーロッパにも存在したが、生地が縮むという デニムの性質をクリアできず、製品化は紡績技術に優れた日本で先駆けて行われた。1981年にヨーロッパで発売された エドウインのロンドンスリムはスリム・ジーンズの元祖的存在。 |
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スレーキ ポケットの袋地を呼ぶときに使われる言葉。バックポケットを補強するために内臓された布地も同様の言葉で表現される事が多い。 |
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スレッドリベット リーが1924年以来採用するバックポケットの補強縫製のこと。バータックを×型に施したもので、その頑丈さから糸(スレッド)の リベットと呼ばれた。カウボーイのためにジーンズを開発したリーがサドルを傷つけないように配慮して考案した縫製方法だ。 |
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せ | |
セルヴィッジ 織り端がほつれないよう施された生地の耳のこと。この耳の部分に色糸で施したラインにより赤耳、青耳などの呼び名が生まれた。 これは生地納入メーカーが納入先を区別するために行った仕様といわれる。リーバイスの赤耳、リーの白耳や青耳、ラングラーの ゴールド耳などが有名。 |
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繊維長 糸は繊維から作られているが、その繊維の長さが糸、さらには織布された生地の性質を左右する。 細く長い繊維を集めた場合はしなやかな風合いとなり、逆に太く短い繊維で糸を作るとざっくりと 毛羽だった生地が織り上がる。短繊維はステープルとも呼ばれ2cm以下の長さのもの。 長繊維は2cmから6cmまでの長さでフィラメントと呼ばれる。 |
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た | |
大戦モデル 第二次世界大戦の最中に製造された特別仕様のジーンズのこと。戦時下のアメリカでは軍需品の大量生産による物資コントロールが必要となり ジーンズにも不要なディテールを廃すようにとの勧告がなされた。コインポケットのリベットとバックシンチの廃止、ブランドの刻印を廃した既製品の 月桂樹ボタンの使用などがあげられる。リーバイス501のアーキュエットステッチが廃され、代替えとしてペンキステッチが施されたのは有名な話。 数年の間しか生産されなかったモデルであるために、ヴィンテージ市場では貴重なモデルとして高値がつけられる。501以外にもリー101の大戦モデルもある。 |
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タテ落ち ジーンズを穿き込んだときに生地表面に表われるタテ筋のこと。均一な糸をひけなかった時代に作られたヴィンテージ・ジーンズ の再評価と共にジーンズの味として認められるようになった。タテ落ちするジーンズは、穿き込まない状態でも生地表面を 見るとタテ筋が見える。また、生地の構造上、左綾の方が右綾よりタテ筋は出やすい。 |
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タブ バックポケットの回りに縫い付けられたブランドを表す織りネームのこと。リーバイス・ジーンズの右ポケット内側に赤いタブが つけられたのは1936年のこと。HPL(ヒップ・ポケット・ラベル)と呼ばれるリーのタブは右ヒップポケット口内側に、ラングラーでは バックヨークのダブルステッチ内部につけられていることが多い。 |
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ダブルエックスデニム デニム地のランクで最高のものをさす。501XXのXXデニムはコールミーンズ社で織られた。 |
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ダブルステッチ ポケット端やヨーク部分など2本のステッチが平行して縫製された部分をダブルステッチ、または2本針縫製と呼ぶ。 強度を目的とした仕様で、ワークウエアにはトリプルステッチと呼ばれるさらに強度を増した3本針縫製もある。 |
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タロン社製ジッパー リーバイス、リー、ラングラーなどのヴィンテージジーンズに多く使われているジッパー。ロック機構など’30年代には完成させていたジッパーの老舗。 オートマチックジッパー「タロン42」は有名。 |
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ち | |
チェーンステッチ/ユニオンスペシャル 縫い目がチェーンのように繋がっている縫製仕様のこと。カン縫いとも呼ばれる。シングルステッチ(本縫い)の下糸が糸の 収納量の少ないボビンから出されるのに対し、チェーンステッチは上糸と同じ収納量の多い糸巻きから出される。 従って、下糸交換の手間が省けるため長い直線を縫製するのに適している。ユニオンスペシャルとは、このチェーンステッチ専用 のミシンで、縫製する部分によりミシンの種類も使い分けられる。 |
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つ | |
ツーホースマーク パッチに記されたリーバイスを象徴するイラストマーク。両サイドから馬で引っ張っても破れない、丈夫なジーンズを表現している。 |
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て | |
テーパード 次第に細くなるという意味で、パンツの場合、スソにいくにしたがって徐々に細くなっている状態をいう。このようなパンツをテーパードストレートともいう。 |
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天然藍 植物「藍」から抽出される染料。アメリカなどには「タデ藍」、日本には四国吉野川流域で栽培されている「ヤマ藍」がある。 |
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と | |
ドットボタン ホックのようになっていて、ワンタッチで付けたり外したりできるボタン。スナップボタンともいい、ボーイズ仕様などに用いられていた。 |
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ドーナツボタン 中央が空洞になったドーナツ状のボタンのこと。ボタンは自動機が開発されるまでは手作業でつけられていたため、 穴があることにより、より確実にボタン留めの針を打ち曲げることができたとも言われる。別名センターホールボタン。 |
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トッピング 中古ジーンズに特有の削れた部分についた汚れ感を出す染め加工。ブラウン、グレー、グリーンなどの染料が使われる。 1990年代初頭の開発時にはタンニンなどの天然染料が用いられたが、染料の定着性が悪く化学染料へとシフトした。 サルファーボトムもトッピングのカテゴリーにはいる。 |
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な | |
中白 デニムに使用する糸をインディゴで染めた時にできる中心部に白が残っている糸をいう。 ロープ染色で染めるとでき、タテ落ちを作り出す要因となっている。 |
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の | |
糊付け 生地は糸の段階と織布された段階で各々糊付けがされる。これは強度を付け安定させるために行われる加工で、 以前はコーンスターチと呼ばれる天然糊が使用されていたが、現在はポパールという合成糊が主流。コーンスターチと ポパールを合成する場合もある。 |
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は | |
バイオウォッシュ バイオ剤と一緒にジーンズを洗う中古加工。バイオ剤がデニム地を食べるという性質を利用した手法。より繊細な中古感を表現する。 |
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バックシンチ ウエスト調整のためにジーンズ後背部につけられたベルトのこと。 リーバイスの501では第2次世界大戦の物資統制から排除されたディテール。2本針によりベルトを打ち抜いて留める方式だが、 現在作られている復刻タイプの中にはPL法の実施により購買者のケガを懸念して針を使用しないモノもある。 |
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バータック ジーンズのバックポケット端や股部分を補強した棒状の補強縫製のこと。金属リベットに変わる補強方法で、カンヌキとも呼ばれる。 オーバーオールなどのワークウエアでは、ストレスのかかる部分に高い頻度で使用される。 |
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パターン 洋服を作るためには、生地を身頃や前立てなど各パーツに裁断する必要があるが、パターンとはその裁断パーツの元となる 型紙のこと。このパターンが、どれだけ人間の体が持つカーブに合わせられるかが洋服の着やすさを左右する。ただし、パターンに カーブを取り入れると型取りにロスが起きるので、ワークウエアとして作られるジーンズにはあまり採用される事はない。 ジーンズのパターンへの曲線導入は、ファッションとしてジーンズ作りに取り組んだ日本の功績が大きい。 |
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バディリー 1922年にリーがショップの販売促進用にリリースした人形の事。オーバーオールやリー・ライダースなどミニチュア化した名品を身にまとい リーのセールスに貢献した。バディ・リーの名前は1919年12月27日付けのイブニングポスト紙で一般公募され命名された。 1950年代まで製造され、現在ではコレクターズ・アイテムとして評価され、マニア間では高値で取引されている。 |
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番手 糸の太さを表す単位。綿糸の場合は、840ヤードの長さで1ポンドの重さを持つ糸を1番手とする。この標準重量と長さの 単位は糸の種類によって異なるが、番手数が多くなるほど糸が細くなるのは同じ。14オンスのデニムでは一般的に タテ糸に7番、ヨコ糸に6番の糸が使われる。 |
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ひ | |
ヒゲ ジーンズのフロントの股部分にできる座りジワ(アタリ)をいう。濃淡差があり放射状にくっきりついているのがカッコイイとされている。 |
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左綾デニム 右綾とは逆に左上がりに走るデニム地。一般的な綾織り物は左綾が多く正綾とも呼ばれる。右綾のざっくり感に較べ 生地表面がフラットでソフトである。左綾デニムの登場は、リーが1944年頃に44インチ幅のツイル織機でデニムを 織ったのがはじめてともいわれている。通常、タテ落ちができやすいといわれている。 |
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ビッグE 赤タブについている「LEVI'S」のロゴが大文字のEになっているジーンズをこう呼ぶ。1970年くらいまでのものに見られる。それ以降の「Levi's」をスモールeと呼ぶ。 |
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ふ | |
5ポケット ベーシックなジーンズの別名で、5ポケット・ジーンズとも言われる。ふたつのバックポケットとフロントポケット、そしてひとつの コインポケットという5つのポケットを持つことから名付けられた。 |
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ブーツカット ストレートの進化系シルエットでカウボーイブーツをはくために1970年代初頭に開発、製品化された。カウボーイブーツは 甲の部分が高いため、ストレートではスソがもたつく。そこでスソの部分を若干フレアーさせ、そのもたつきを解消したもの。 リーバイスの517、リーの200が先駆者的存在。 |
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ブラスト 砂を高速で吹きつけることにより、デニム生地の表面を削り取り中古感を出す方法。バイオウォッシュとは違い、よりハードな中古感 を表現するのに適している。シェービング同様に一本一本、手作業で作られる。 |
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フラッシャー ジーンズのヒップポケットにつけられる紙ラベルのこと。ブランド名や品番、そしてブランドや商品の特徴を表すイラストや文章などの 情報が詰め込まれている。時代と共に変遷していく紙ラベルもあるため、コレクターが存在する。ヴィンテージ・ジーンズでは、 同じ状態のデッドストックでもフラッシャーの有無、そしてフラッシャーのコンディションの善し悪しにより価格が左右される。 ジーンズが製品として売り場の棚に並んだときにカオとなる重要なディテールだ。1877年にリーバイス・ジーンズのヒップポケットに オイルクロスの保証書が仮留めされたことに始まるとされる。 |
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プリ・シュランク リーバイスが開発した防縮加工法。また、その加工を施したジーンズをこう呼ぶこともある。551ZXXに初めて採用された。 |
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ブロークンデニム 生地のよじれを解消するために1971年に開発されたデニム。綾目をある一定の幅で反対の方向にならべて織られることから ブロークン(壊れた綾織り物)と呼ばれる。ラングラーのジーンズに使われることで有名になった. |
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プロング ボタンを留める針のこと。一本針留めのことをシングルプロング・ボタン、2本留めのことをツープロング・ボタンと呼ぶ。 技術進化に伴った仕様変化、メーカー別の仕様による違いという二節がある。 |
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へ | |
ベルボトム スソがベルのようにフレアーしていることから名付けられたジーンズのシルエット名。1970年代のヒッピームーブメントを 核とした若者文化の中で一世を風靡した。この時代に流行ったヨーロピアンスタイルのフレード・パンツとウエストを絞った ジャケットで構成されたスーツのデザインなどからの影響も大きかった。リーバイスの646、リーの202がベルボトム・ジーンズ のオリジナル的要素を満たす品番。 |
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ほ | |
ボタンフライ フロントがボタン留めのジーンズのことをボタンフライ・ジーンズと呼ぶ。フライとは厳密に言えばボタン留めやジッパー部分を 隠す比翼のことだが、ジーンズ業界ではボタンかジッパーかというジーンズのフロントの仕様の違いを表すときに使う。 |
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ま | |
巻き縫い 生地を縫い合わせる際に、片方の生地を巻いてからダブルステッチで縫製する方法。頑丈さを求めた仕様で、カウボーイのために ジーンズを開発したラングラー・ジーンズによく見られる。また、ダブルステッチ仕様のワークパンツのシームやワークシャツの 脇縫製でも顕著に使用される。 |
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み | |
右綾デニム 綾目が右上がりに走るデニム生地を右綾と呼ぶ。織物は一般的に左綾で織られることが多くツイルと呼ばれ、 元来デニムとはインディゴ染料で染められた糸をタテ糸に使い右綾で織られたモノとされるがその起源は定かではない。 もちろん現在ではデニムは右綾に限定されない広い可能性を持った綾織り物である。 |
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む | |
ムラ糸 一本の糸の太さが均一ではなくムラになっている糸のこと。このムラによりデニム生地のタテ落ちが 顕著に表れるようになる。ヴィンテージ・ジーンズに見られるタテ落ちもこのムラ糸に起因しているが、 これは未発達な紡績技術が生んだ自然発生的なムラ糸だった。現在、意図的に作られるムラ糸は、 タテ落ちがデニムの味として見直されることにより、技術の進化を逆行して開発されたもの。 |
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め | |
綿糸(めんし) 糸は繊維から作られるが、綿100%で作られるのが綿糸。ポリエステルの糸が普及すると共に使用頻度が低くなったが、 ヴィンテージ・ジーンズの見直しにより再度、使われだした。天然繊維なので、長くはくことにより糸切れを起こす場合も あるが、ストレスのかかる部分には太番手の糸を使用することにより強度を保っていた。 |
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よ | |
横ネズデニム 横糸にグレーの糸を使用して織布されたデニム生地の俗称。通常のデニムでは横糸には白や生成の糸が使用される。 ワークウエアによく見られる生地で、汚れが目立たないように開発されたという説が有力。 |
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撚り S撚り/Z撚り 糸は繊維を整え補足引き伸ばしながら撚りをかけることにより作られる。この撚り方向には右と左があり、右撚りをS撚り 左撚りをZ撚りと呼ぶ。この糸の撚りはS撚りが主流であり、綾織の方向と密接に関係してくる。S撚りの糸で右綾に織ると 糸の撚りが戻る方向と綾目の方向が逆になるため綾崩れをおこし、生地表面がざっくりとした風合いになる。 反対に左綾の場合は、綾目と糸の撚りの戻りが同一方向になるため綾目が締まりきれいに整う事になる。 これが左綾がタテ落ちしやすいという理由のひとつでもある。 |
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ら | |
ライズ 股上のこと。厳密には前股上、後股上が存在し、この差がジーンズの穿き心地を左右する。前股上、後股上共に 股上からウエストバンド上部までの距離を指し、英語ではそれぞれフロントライズ、バックライズと呼ぶ。 |
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り | |
リペア 破れ、ほつれなどを補修すること。ヴィンテージジーンズの場合、こすれて白っぽいところは薄い色の糸、濃いところは濃いめの糸でリペアするという 手の込んだ方法で行うことが多い。 |
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リベット ジーンズのフロントポケット端に打ち込まれた金属の鋲のこと。1872年にヤコブ・デイビスがリーバイス社から 仕入れた10オンスのズック生地で縫製したズボンにリベットを打ち込んだことがジーンズのオリジン。リベット自体は 幌馬車や馬の鞍、テントなどを補強するために存在していた。リベット補強は1873年にデイビスとリーバイス社により 特許が取得されたが、1890年に特許権の期限が切れ、社会の共有財産となった。凸のあるパーツと凹のあるパーツ で構成され、凸部をリベット、凹部をバーと呼ぶ。デニムと並ぶもっともジーンズらしいディテールだ。 |
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両耳 27インチ前後の狭幅デニムでジーンズの型取りを効率良く行うと、耳の部分が脚のラインの外側に位置する。その耳を割縫いで 縫製することにより表われたのが両耳。シーム部分に段差ができ、穿き込むことにより特有の段々状のアタリが出る。 |
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リング糸 1830年頃に生まれアメリカで発達したリング紡績により生産される糸をリング糸と呼ぶ。 紡績工程では綿花を繊維にばらし、それをスライバー粗糸、そして糸へと細く引き伸ばすことをドラフトと呼ぶが、 リング紡績はこのドラフト原理に撚りを加えた紡績方法。トラベラーと呼ぶ小さな丸型金具を通った粗糸が 1分間に6千回転という高速で回転するリングにより糸へと精紡されていく。 |
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れ | |
レイジーS リーのジーンズのバックポケットについている飾りステッチ。左右対称になっていて牛のツノをイメージしたデザインとなっている。 |
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レザーラベル 主にジーンズのバックポケット右上につけられたブランドを表すパッチのこと。リーバイスでは1886年に革製のツーホースマークの ラベルが、リーでは1936年に毛のついたままのヘアオンハイドラベルがつけられた。革製がオリジンであり主流となるが、 リーバイスでは革の縮みを解消するために1950年代半ば頃からカードラベルと呼ぶ紙製に変更、ラングラーのビニール製パッチも サドルと革の防縮加工技術も発達し、縮みは解消されているがその縮みを味として、意図的に防縮加工しないレザーラベルもある。 |
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ろ | |
66モデル 1960年代後半から行われた使用変更部を持つリーバイス501の俗称。この頃のリーバイス社はニーズ増加に対応するために 工場拡張を行うが、クオイティが一時的に低下。対応策として品質管理部が設立され、トップボタン裏に工場番号が記載されたり、 1インチ間に6目だったアーキュエットステッチのステッチ数を12目に増やすなどの措置が取られた。ただし、歴史上重要なのは シルエットのタイト化や、股上が浅くなるなどの変化。これはベルボトムなどファッション・ジーンズの台頭による市場の嗜好変化を 受け止めてのこととされる。66モデルの俗称はフラッシャーに記載されたC1966に由来して日本のデニムマーケットから自然発生的に生まれた。 |
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ロットナンバー 商品の品番のこと。ジーンズの場合は、これがモデル名となることが多い。 |
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ロープ染色 デニムのタテ糸を染める手法。糸をロープ状に束ね、インディゴ染料を入れた浴槽に何度も通しながら染めていく。 浴槽から出た瞬間は緑色に染まり、空気に触れることによりブルーに変色する。ジーンズ特有のアタリを出す ためには糸の芯まで染めない芯白状態が要求されるが、ロープ染色はその芯白を作るのに最も適した染色方法である。 |
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ワンウォッシュ/リンスド 糊の利いた未加工のジーンズに1回洗いを施したもの。日本でジーンズが製造され始めた頃に問題とされた「堅い」「縮む」「色落ち」 というジーンズの三大欠点を解消した手法で、ジーンズの洗い加工の原点ともなる。ちなみに日本でジーンズが製造される前に 日本人が親しんだジーンズは、先に挙げた三大欠点をクリアした中古ジーンズだったのだ。 |
参考文献 | ||
にっぽんのジーンズ | 株式会社ワールドフォトプレス | 編集人 中山 基 発行人 今井今朝春 |
ジーンズ完結本 | 発行所:KKベストセラーズ | 編集人 大矢 敏雄 発行人 高橋 伸幸 |
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